高知青年会議所は本年、アカデミー委員会は議会形式となります。あまりみなさんにとって議会という名称は聞き馴染みがないかもしれませんが、委員会と違うのは議会の構成メンバーは各委員会から出向者として募るところにあります。つまり、最適な人選が可能であるということです。
当議会は入会1年目のメンバーが配属され、青年会議所における基礎や礼儀・礼節を学ぶところとなります。そして、地域や青年会議所の発展に貢献するために自ら率先して行動することができるＪＡＹＣＥＥへと成長させることで、メンバー企業の発展にも繋げてもらいたいと考えています。

本年は一つのテーマとして、「理念共感」を掲げさせて頂きます。「理念共感」とは２０２１年に日本青年会議所より提唱された、理念が浸透した組織を目指した５か年計画のことです。この「理念共感」を実現するために３つの目標に取り組みます。
１つめに、近年在籍年数の短期化などからＪＣとは何かを他者へ説明できる会員が減少しております。我々自身がＪＣとは何かを、しっかりと理解するとともに、ＪＣプログラムやブロックアカデミーなどを活用した、誰もが活用できる教育システムの再構築が必要です。
２つめに、理念を体現した情報が行き届いていない状態の変革です。情報共有の仕組みが構築されていない、特定メンバーへの情報共有により伝達されていないなどの問題を解消するため、アジェンダシステムや日本青年会議所から発信される情報プラットフォームをしっかりと活用することで、行動化のための良質な情報の共有を実現します。
３つめは、多様性のある組織の確立です。現在も女性拡大や若者拡大が推進されていますが、それ以前に自信をもって入会を人に勧められない状態が問題です。個性の輝きよりも協調性を重んじる組織は、目的を見失った単に上下関係に縛られた組織ではないでしょうか。多様な価値観を受け入れる寛容な組織風土を醸成し、常に最上位の目的に立ち返ることのできる文化を作り出して行くことが必要です。

これらの目標を元に、当議会が率先して行動することにより、入会されるメンバーをしっかりと育てるとともに、現役会員に対してもこの理念共感を拡げていきたいと考えます。
最後に、私は昨年に当会議所の理事長職をお預かりしました。私自身、入会からずっと走り続けて参りましたが、理事長職を経て初めて気づかされることもありました。その全てを、これから入会してくるメンバーに伝えるとともに、最高のメンバーで迎えたいと考えます。本年も全力でこの職を全うさせて頂きますので、何卒ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。